朝いちばんに開いて「今日どれから手を付けるか」だけが分かる画面にしました。4枚のカードと案件の行はすべて押せて、該当する一覧へ移動します。 「設計メモを表示」を押している間、各ブロックをそこに置いた理由が出ます。
「放っておくと入金が遅れる/信用を落とす」ものだけを並べました。売上や粗利の累計は毎朝の判断を変えないため、ここには出していません。 入金の「請求額と不一致」は、振込手数料が引かれていたり複数の請求がまとめて入金されたケースです。この差額処理が毎月いちばん手間のかかる作業だと考えていますが、御社でも同様でしょうか。
進行中の案件
見積から入金までを1本の流れで表示| 案件番号 | 得意先 | 件名 | 金額(税込) | 進捗 |
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見積・受注・納品・請求・入金を別々の一覧で管理すると、「どこで止まっているか」を人が突き合わせることになります。1件=1行で全工程を持たせ、色が進んでいない所が滞留だと一目で分かる形にしました。行を押すとその伝票へ移動します。
売掛残高
経過日数別 ¥5,576,000グラフはこの1つだけに絞りました。売上推移は月次で振り返るもので、毎朝の行動を変えません。この図は「90日超が出た=今日電話する先がある」という行動に直結するため、数字ではなく長さで見せています。90日超は金額が小さくても必ず見える太さで描いています(比率どおりに細くすると、いちばん見るべき数字がいちばん見えなくなるため)。
でんさい 期日管理
受領済・入金待ちでんさいでお支払いいただく得意先は「請求済=未入金」のまま何十日も残ります。請求済 → でんさい受領 → 期日待ち → 入金済の4段階で持たせ、督促すべきものと期日を待つだけのものが同じ箱に入らないようにしています。 でんさいネットからのデータ取り込みまでご希望でしょうか。受領した記録と期日の管理までで足りますか。金融機関ごとに形式が異なるため、まず記録・期日管理から作るのが安全だと考えています。
業務システムで人がいちばん長くいるのは入力画面ではなく一覧です。「あの見積どうなった」を探す時間が1日で最も積み上がるため、検索と状態の絞り込みを最初に置いています。行を押すと伝票が開きます。
見積
一覧| 見積番号 | 見積日 | 得意先 | 件名 | 金額(税込) | 状態 |
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得意先を変えると単価が変わり、数量を打つと合計と粗利が即座に再計算されます。マウスを使わず Enter だけで明細を打ち切れること、F2 で品名を呼び出せること、Alt+P でそのままA4の見積書が印刷できることをご確認ください。
御見積書
Q-2026-0812 下書き締日・支払サイト・決済方法は得意先マスタ側で持ち、伝票では変更できないようにしています(点線の枠が「マスタから来る項目」の印です)。伝票ごとに手で書けるようにすると、月末の締め処理で条件がばらつき、請求の突き合わせができなくなるためです。
| No | 品名 | 規格・荷姿 | 法規区分 | 数量 | 単位 | 定価 | 掛率 | 単価 | 金額 |
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商社の値決めは「いくらで売るか」ではなく「いくらで仕入れて、いくら残すか」で決まります。掛率を動かした瞬間に粗利率が動くのが見えないと、値引き交渉の場で担当者が判断できません。この欄は印刷する見積書には出しません(社内でのみ見える扱い)。 粗利は担当者全員に見せてよいものでしょうか。役職で表示を分ける必要があれば、その形にします。
見積は1日に何件も打つ画面です。入力のたびにマウスへ手を移すと、それだけで時間が倍近くかかります。数量はテンキー、確定は Enter、行の追加も Ctrl+Enter で、手をホームポジションから離さずに1件を打ち切れるようにしました。既存の販売管理ソフトと同じ操作感なので、移行時に指が迷いません。Windowsのブラウザでそのまま動き、インストールは不要です。
商社の発注は、社内在庫の補充ではなく受注に対して仕入れるのが基本です。そのため発注書は案件番号と紐づけ、案件ごとの粗利がそのまま確定するようにしています。得意先へ直接送ってもらう直送もこの画面で扱います。
発注
仕入先への発注書 作成中直送にすると、当社を物が通らないため入荷検品の工程が発生せず、納品日はメーカーの出荷日になります。運用が変わる以上、伝票の備考ではなく項目として持たせ、納品・請求の締めがそれに追従するようにしています。 直送の比率はどの程度でしょうか。多い場合は、メーカーの出荷連絡をそのまま納品実績に取り込む形にすると入力が一度で済みます。
| No | 品名 | 規格・荷姿 | 法規区分 | 数量 | 単位 | 仕入単価 | 仕入金額 | 売単価 | 粗利率 |
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仕入先から「今回は単価が上がる」と言われたとき、その場でどの明細の粗利が消えるかが見えないと、得意先に価格改定を申し入れるか自社で飲むかを判断できません。仕入と売りを同じ行に並べているのはそのためです。
納品を1件ずつ登録しておくことで、月末の締めでその月の納品をまとめて1通の請求書にできます。ここが積み上がっていないと締め処理ができないため、納品の登録が業務の要になります。 ロットと使用期限は、見積ではなくこの納品の段階で記録します。見積の時点ではどのロットを出すかまだ決まっていないためです。試薬は回収や品質の問い合わせが入ったとき「どの得意先にどのロットを納めたか」を遡れることが要になるので、納品と紐づけて残す形にしました。この持ち方で御社の運用に合っていますでしょうか。
納品
一覧(当月+前月)| 納品番号 | 納品日 | 得意先 | 件名 | 税抜金額 | ロット | 使用期限 | 出荷 | 請求 |
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見積1枚につき請求1枚という作りは、月末締めでまとめて請求する運用に合いません。左の納品一覧のチェックを外すと請求額が減ります。1通の請求書が複数の納品からできていることを、操作で確かめられます。
締め対象の納品
7月度| 含 | 納品番号 | 納品日 | 件名 | 税抜金額 |
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合計請求書
INV-2026-07-0012得意先マスタの締日(月末/20日)と支払サイトから自動で決まります。ここを人が打つと、同じ得意先なのに月によって期日が違うという事故が起き、売掛の消込ができなくなります。 締日は月末と20日以外にもございますか。請求書の送付方法(郵送・メール・Web)についてもお教えください。
振込手数料が引かれている、複数の請求がまとめて振り込まれている、一部だけ入金されている ― 実務ではこれが普通に起こります。3件の入金それぞれが、その3パターンです。入金を選び、請求にチェックを入れて差額を振り分けてください。
入金
未消込のものから表示| 入金日 | 入金元 | 方法 | 入金額 | 状態 |
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消込
入金を選んでください下の一覧を「未入金」だけで括ると、期日を待つだけの1,240,000円と95日滞留している186,000円が同じ箱に入ります。前者は何もしなくてよく、後者は今日電話する先です。状態を分けているのはこのためです。絞り込みを押して確かめてください。
売掛・でんさい
債権一覧| 請求番号 | 得意先 | 残高 | 状態 | 期日 | 経過 |
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作業管理
要件確認中この画面はまだ作っていません。「作業管理」という言葉には、御社の業務では少なくとも2つの解釈があり、どちらかによってデータの持ち方が根本的に変わるためです。推測で作ると、後から直すのに一番費用がかかる箇所になります。
案A|現場作業の進捗管理
・案件(受注)に紐づく
・予定日/担当者/実施日/完了報告
・作業ごとの原価(外注費・人件費)を積み、案件粗利に反映
・産廃はマニフェストの交付・回収と連動
→ 受注・原価・請求と同じ流れの中に置く設計になります。
案B|社内のやること管理
・伝票に紐づかないものも登録できる
・期限/担当者/完了チェック
・伝票の状態から自動で発生させることも可能
→ 販売の流れとは別の、軽い仕組みとして独立させる設計になります。
設置工事・保守・処理業務など、作業そのものが売上になる場合は、作業の進み具合が請求と原価に直結します。この場合は案Aのほうが金額に効きます。役務がなく社内のやること管理が目的であれば案Bで、作りは軽くなり、その分を他の機能に回せます。両方必要な場合は案Aを先に作り、案Bを後から足す順序をご提案します。
計測機器や設備をお売りになる場合は、定期保守・校正の予定管理という第3の形もあります。周期が来たら作業予定と請求予定を自動で作る、という別のデータの持ち方になります。
ご要望の8機能すべてに、それらしい画面を並べることはできます。ただ、定義が決まっていないものを推測で作ってお見せするのは、実際の開発では最も手戻りの大きいやり方です。分からないものは分からないと申し上げ、確認してから作るという進め方を、文章ではなく画面でお示ししたいと考えました。
掛率・締日・支払サイト・法規区分は、伝票を打つたびに人が思い出すものではなく、マスタに一度入れておいて伝票が自動で拾うものです。ここが整うと入力そのものが減ります。
得意先マスタ
抜粋| コード | 得意先名 | 掛率 | 締日 | 支払 | 決済 |
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商品マスタ
抜粋 法規区分は出荷可否・輸送手配・譲受書に直結します| コード | 品名 | 規格・荷姿 | 法規区分 | 消防法の細区分・指定数量 | ロット管理 | 定価 | 仕入原価 |
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毒物及び劇物取締法の劇物と、消防法の危険物は別の法律で、該当する品目も違います(たとえばアセトンは危険物第4類ですが劇物ではなく、水酸化ナトリウムは劇物ですが危険物ではありません)。担当者の記憶に頼らずマスタで持ち、見積・発注・納品のすべてに自動で出るようにしています。 劇物の販売時に必要な譲受書の授受も、この区分と紐づけて管理できます。現在は紙で保管されていますか。システムで期限管理まで行うご希望はありますか。
見積から入金までの8つの機能がどうつながるかが分かるところまで作ってあります。左のメニューは、そのまま作る順序の提案です。以下、レイアウトの考え方と、あえて作らなかったものをご説明します。
業種は専門商社(試薬・化学品・理化学機器の販売と役務)を一例にしています。物販と役務が同じ得意先に対して同時に走る、という商流はどの業種の卸売・商社にも共通します。御社の商材・法規・帳票に置き換えて設計しますので、「うちならここが違う」という目で見ていただくのが早いと思います。
1. 何を見て設計したか
御社のウェブサイトを拝見し、試薬・化学工業薬品・理化学機器の販売に加えて、産業廃棄物処理や委託取次まで扱われていることを前提に画面を組みました。つまり「物を仕入れて納める仕事」と「役務を提供する仕事」が同じ得意先に対して同時に走るという理解です。商品マスタに試薬・機器と並べて「設置調整」「収集運搬」「廃液処理」を入れているのはそのためで、1枚の伝票に物販と役務が混在しても破綻しない形にしています。
試薬・薬品を扱う会社ならではの点
- 明細に法規区分(劇物/危険物第4類/マニフェスト)を表示しています。出荷の可否や輸送手配に直結するため、受注してからではなく見積の時点で見えている必要があると考えました。
- 劇物と危険物は別の法律で、該当する品目も違います。アセトンは危険物第4類(第1石油類・水溶性)ですが毒物及び劇物取締法には該当せず、トルエンは劇物であり危険物第4類(第1石油類・非水溶性)でもあり、水酸化ナトリウムは劇物ですが危険物ではありません。デモの分類は各社のSDSの記載に合わせています。担当者の記憶に頼らず商品マスタで持たせ、見積・発注・納品のすべてに自動で出します。
- 劇物を含む見積には、伝票の見出しに「譲受書 未受領」の印が出ます。出荷前に必ず要るものを、出荷の直前ではなく見積の段階から見えるようにしています。
- 産業廃棄物の役務にはマニフェストの印を付けています。伝票と交付・回収の管理が別々になると、後から突き合わせる作業が発生するためです。
- 帳票の法定注記は、その伝票に該当する品目があるときだけ印字されます。劇物を含まない見積に劇物の注記が出ると、かえって信用を損なうためです。
- 単位を「本・缶・箱・台・式・t」から選べるようにしています。荷姿がそのまま単位になる商材のため、固定の単位では実務に合わないと判断しました。
あわせて、劇物販売時の譲受書は書面での保存が要るものですので、システムで受領状況と保存期限まで管理するご希望があるかもお聞かせください。
2. トップページ ―「今日やること」しか置かない
毎朝この画面を開いて、放っておくと入金が遅れる・信用を落とすものだけが4つ並ぶようにしました。4枚のカードと案件の行はすべて押せて、該当する一覧に移動します。売上の累計や達成率は置いていません。見ても今日の行動が変わらないためです。
グラフは売掛の経過日数の1つだけにしました。「90日を超えた売掛が出た=今日電話をかける先がある」という行動に直結する図だからです。金額が小さくても必ず見える太さで描いています。比率どおりに細くすると、いちばん見るべき数字がいちばん見えなくなるためです。
3. 8つの機能をどうつなぐか
見積 → 受注 → 発注 → 納品 → 請求 → 入金 → 売掛
商社の仕事は、受注してから仕入れるのが基本です。そのため発注書は案件に紐づけ、案件ごとの粗利がそのまま確定するようにしています。得意先へ直接送ってもらう直送は出荷方法の選択として持たせました。直送では当社を物が通らず入荷検品が発生しないため、納品日の決まり方が変わるからです。
なお受注は独立した画面にせず、見積の状態遷移として持たせています(見積一覧の状態が「受注」に変わります)。中小の商社では見積の内容がそのまま受注になることがほとんどで、受注伝票を別に作ると同じ内容を二重に持つことになるためです。分けたほうがよい事情があればお教えください。
請求書は見積書と1対1にしていません
見積1枚につき請求1枚という作りにすると、月末締めでまとめて請求する運用に合いません。納品ごとに売上を立て、締日で1か月分をまとめて1通の合計請求書にする構造にしています。得意先ごとに締日(月末/20日)と支払サイトが違う前提です。ここを後から直すのは作り直しに近くなるため、最初からこの形にしてあります。請求画面で納品のチェックを外すと請求額が変わるのをお試しください。
売掛の状態は、決済方法によって分かれます
銀行振込の得意先は「請求済 → 入金済」の2段階で足ります。一方でんさいの得意先は、請求した後に電子債権を受領し、そこから期日まで待ってようやく入金になります。同じ「未入金」でも中身がまったく違うため、決済方法ごとに状態の道筋を分け、請求済 → でんさい受領 → 期日待ち → 入金済の4段階を持たせています。督促すべきものと、期日を待つだけのものが同じ箱に入らないようにするためです。
なお、でんさいを期日前に金融機関へ持ち込む(割引)、他社へ渡す(裏書譲渡)といった扱いは、今回の画面には入れていません。まず受領と期日の管理を確実にし、実際にお使いになる操作が見えてから足すのが安全だと考えています。現在これらをどの程度お使いか、お教えいただけますでしょうか。
確定した伝票の単価は、後から変わらないようにします
掛率や定価を改定したときに、過去に出した見積や請求の金額まで変わってしまうと、お客様にお出しした書類と社内の記録が食い違います。伝票は確定した時点の単価をそのまま持ち、マスタの改定はそれ以降の伝票にだけ効く形にします。地味ですが、後から直すのが最も難しい部分です。
入金の消込は、金額が合わない前提で作ります
振込手数料が引かれている、複数の請求がまとめて振り込まれている、一部だけ入金されている ― 実務ではこれが普通に起こります。入金・消込の画面に並べた3件は、そのままこの3パターンです。差額を手数料・値引・一部入金のいずれかに振り分けないと消込を確定できない作りにしており、宙に浮いた差額が残らないようにしています。
4. Windowsで速く使えること
ご要望にあった「Windows環境で快適に」を、キーボードだけで入力が完結することと解釈しました。見積は1日に何件も打つ画面です。項目移動は Enter、行追加は Ctrl+Enter、品名呼び出しは F2。数量はテンキーのまま打てます。既存の販売管理ソフトと同じ操作感にしてあるので、移行の際に覚え直しが要りません。
Windowsのブラウザでそのまま動き、インストールと更新作業は不要です。デスクトップにアイコンを置いて、二重クリックで専用ウィンドウとして開く形にもできます。社内のパソコンが増えても台数分の作業は発生しません。
印刷を後回しにしていません
業務システムの出口は結局のところ紙とPDFです。画面がきれいでも、印刷したときにA4からはみ出す・罫線が消えるといったことが起きると使われなくなります。見積書・発注書・合計請求書の3種類が、いま画面から印刷すればA4の体裁で出ます。社内用の粗利欄は印刷には出ません。お試しください。
5. このデモで「実際に動く範囲」
デモは見た目だけ整えることもできますが、それでは判断の材料になりません。いま計算やデータの連動が本当に動いているのは次の範囲です。
実際に動きます
- 見積の単価計算(得意先の掛率・個別契約単価・役務の扱い・粗利)
- 見積から受注への変換と、ダッシュボード・一覧への反映
- 発注の金額計算と、明細ごとの粗利率
- 締め処理(納品のチェックを外すと請求額が変わります)
- 入金の消込(充当・差額の振り分け・売掛一覧への反映)
- 見積書・発注書・請求書のA4印刷
- 一覧の検索と絞り込み
今回は固定の表示です(実装ではつなぎます)
- 売掛のグラフとでんさいの期日一覧(数値は仮置きで、消込とは連動していません)
- 納品の登録画面(一覧の表示のみ)
- 見積一覧のうち、中身まで開けるのは Q-2026-0812 の1件だけです
できていないことを「できている」ようにお見せしないことが、この先お付き合いいただくうえで一番大事だと考えています。
6. データの置き場所とバックアップ
このデモは説明用に公開の場所へ置いていますが、実際のシステムは御社専用の環境に構築します。データベースは日次で自動バックアップを取り、一定期間さかのぼって復元できる形にします。社外からの接続を許可するかどうか、誰がどこまで見られるかは、運用が固まってからご相談のうえ設定します。
ソースコードは一式お渡しします。特定の業者でないと直せない状態にはしません。データもいつでも取り出せる形(CSVなど)で持ちます。長くお使いいただく前提のご依頼と伺っていますので、私以外の手でも続けられることを条件に設計します。
7. あえて作らなかったもの
最初の段階では次を入れていません。限られた費用を、毎日使う画面を確実に動かすことに使うべきだと考えているためです。
- 細かい権限管理 ― まずは全員が使える形で始め、運用が固まってから必要な範囲だけ絞るほうが手戻りがありません。
- 在庫の数量管理 ― 受注してから仕入れる商流が中心と拝察しました。ロットと使用期限は納品の記録として残しますが、倉庫の在庫数を持つところまでは入れていません。常備在庫をお持ちであれば第2フェーズで足します。
- スマートフォン専用の画面 ― 事務所のパソコンで使う画面を優先しました(この画面はスマートフォンでも開けますが、入力はパソコン向けに作っています)。
- 売上分析のグラフ一式 ― 数字を貯めてからでないと、見るべき指標が決まりません。
8. 進め方の考え方
機能を一度に全部作ろうとすると、要件のすり合わせだけで期間を使い切ります。まず毎日使う基幹部分(見積・受注・発注・納品・請求)を動く形にし、実際にお使いいただきながら残りを順に足していく進め方をご提案しています。最初の数週間で「実務で使える状態」に到達させることを優先します。
その後は月額での継続開発としてお引き受けする形にも対応します。一度に大きな金額をお支払いいただくのではなく、動くものを見ながら順に広げられます。保守と機能追加もこの中に含みます。費用は機能の範囲と件数で変わりますので、業務を伺ったうえでお見積りします。
開発中はこの画面と同じ形で更新され、いつでも最新の状態を触っていただけます。文章の報告書だけでなく、動いている現物で進捗を確認いただける形です。
- 締めと支払いの条件。得意先ごとに締日(月末/20日など)と支払サイトが違うか。決済は振込か、手形・でんさいが混ざるか。ここで請求と売掛の作りが決まります。
- 単価の決まり方。得意先ごとの掛率か、品目ごとの個別契約単価か、その両方か。値決めの実態が単価マスタの設計を左右します。
- 商材に固有の区分。法規(危険物・医薬品・食品表示など)、ロット・使用期限、資格や書面の授受が要るものがあるか。この画面では試薬・化学品を例に、劇物と消防法の危険物をマスタで持たせています。
- 現在お使いの仕組み(Excel・Access・市販の販売管理ソフトなど)と、データ移行の要否。得意先マスタと商品マスタだけでも引き継げると、初日から実務で使えます。
- 同時にお使いになる人数と、事務所の外から使う必要があるかどうか。